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看護師の高齢化と定年事情の関係について

看護師は、医療行為に関係する国家資格の一種です。看護業務に就く際に必須の資格ですが、取得した後は更新などの手続きは一切必要ありません。また、仕事を辞める年齢についても法律上の規制は存在しないことから、雇用主側の要請があれば何歳までも働き続けることが出来ます。
一般的な病院では、65歳前後で定年扱いになるのが普通ですが、その後はパート扱いで再び看護師として働くケースがあります。看護師の定年事情は、働いている施設の都合が大きく関係するので、人手不足や経験者が必要などの理由で、他の業種であれば隠居してもおかしくない年齢の人が第一線で働いていることも珍しくありません。
その一方で、看護師の仕事は生活サイクルが不規則になりやすいことから、若年層の離職率が高いのが大きな問題になっています。若い世代が看護師の仕事に就かないため、高齢の世代がいつまでも現場を離れることが出来なくなっています。経験豊富で優秀な人材と好意的に解釈出来る一方、加齢による体力の低下で長時間の勤務に当たるのが難しい問題も発生しています。さらに、咄嗟の判断力も鈍るため、思わぬトラブルに遭う可能性も否定出来ません。
看護師の定年事情は、経験を活かした第二の人生を満喫する楽観的なものではなく、辞めたくても辞めることが出来ない悲観的なものになっているのが実状です。給与の金額を上げるなど、雇用する側の医療機関が対処策を講じていますが、労働時間の長期化や仕事の内容が過酷であるなどの理由で目立った成果が出ていません。